大自然に囲まれた美しき町、ソルトレイクシティ

大自然に囲まれた美しき町、ソルトレイクシティ

ユタ州の州都、ソルトレイクシティは四方を雄大な山々に囲まれた活気溢れる町。公共交通機関が整っており観光に最適なのに加え、町なかには緑の木々や色とりどりの花が植えられ、都市部とは思えないほどのんびりとした空気が漂っている。古い歴史と新しい文化の融合が魅力のソルトレイクシティで、訪れたい観光スポットを紹介する。

 

Temple Square(テンプル・スクエア)


まず絶対に外せないのが、ソルトレイクシティの中心に広がる広場。この敷地は1847年にモルモン教の開拓者達によって設立された。町の歴史を物語る建物や美しい庭は人々を魅了し、今では毎年300万人ほどの観光客が訪れる、ユタの一大観光地だ。

敷地の中央に建つ教会は、ソルトレイクシティのランドマークとなっているソルトレイク寺院(Salt Lake Temple)。40年かけて建設されたこの建物は、ユタで4番目に完成した歴史ある寺院で、左右にそれぞれ3つの尖塔があるネオ・ゴシック様式だ。内部に入れるのはモルモン教徒だけだが、向かい合って建つサウス・ビジター・センターでは内部の写真や寺院の歴史解説などを見ることができる。

また、ソルトレイク・テンプルに隣接しているドーム状の建物も見逃せない。こちらはタバナクル(Tabernacle)と呼ばれる音楽堂で、内部には巨大なパイプオルガンが正面に建ち、世界でも指折りの音響設備を誇る建物といわれている。自由に入場できるパイプオルガンのリサイタルに参加すれば、その音響効果を実感できるだろう。世界的に有名なモルモン教の聖歌隊によるコンサートもここで開催される。

敷地内はきれいな花壇が整備されている

 

Beehive House(ビーハイブ・ハウス)


モルモン教の開拓者を率いた指導者、ブリガム・ヤングが住んでいた家。彼は当時、モルモン教の大管長であり、ユタの知事も務めていた。義兄弟であるTruman O. Angellにより設計されたこの建物は、2階のベランダに展望台、そして半球型の天井が特徴。内部を見学することもできる。

 

City Creek Center(シティ・クリーク・センター)


テンプル・スクエアの向かいに広がるショッピングモール。ファッション、雑貨、生活用品、レストランなど、100以上の店舗が連なる。吹き抜けの巨大な建物は1階の中央に川が流れ、まるで都心とは思えないような落ち着いた雰囲気だ。大自然に囲まれた土地らしく、よく見れば地面のコンクリートには動物の足跡がデザインされている。

 

Utah State Capitol Building(ユタ州議会議事堂)


なぜ議事堂? と思われる方もいるかもしれないが、ユタにあるのはアメリカ屈指の美しい議事堂だともいわれている。ここは自由に見学できるので、ぜひ内部に入ってその建築美を堪能していただきたい。建物の中央はドーム天井となっており、外光を取り入れた明るいホールが広がる。旧式のエレベーターも現役で稼働しており、下の階へ行くとユタ州の歴史などが学べる資料館となっている。

内部の建築美は一見の価値あり

 

Natural History Museum of Utah(ユタ自然史博物館)


町の中心部から少し離れた丘の上に建つこの博物館は、世界でもトップレベルの収蔵品を誇る。恐竜や古代生物の骨格模型や標本のほか、昆虫、脊椎動物、軟体動物などさまざまな生物の標本を展示。ビンガム・キャニオン銅山で採掘された赤い銅で覆われた建物も見物だ。

 

Great Salt Lake(グレート・ソルトレイク)


ソルトレイクシティの市名の由来となった湖。アメリカ国内でミシシッピ川より西の地域ではもっとも大きな湖であり、その名が示す通り塩分濃度が高いことで知られる。海の塩分濃度が3.5%なのに対し、ここは14〜25%。およそ4〜8倍もしょっぱいことになる。

なぜこんなに塩分濃度が高いかというと、この湖には3つの川が流れ込んでいるが、湖の水分が流れ出る出口がない。水分は天然の塩とミネラルを残し、蒸発することによってのみ逃げ出すことができるのだ。ここでは魚は生息できず、アルテミアと呼ばれる節足動物やバクテリアのみが生息する。

塩分が高いため、人が入るとプカプカ浮いてしまう。ここには塩分濃度を実感して楽しむ海水浴客のほか、湖に浮かぶアンテロープ島に生息する野生のバイソンなどを見にくるハイカーなども訪れる。

ソルトレイク・オリンピックのマークが入った柱を発見

このほかにも数学、科学、芸術を体験しながら学べる博物館「ザ・レオナルド(The Leonard)」や、衛星からも見えるという階段状の巨大なビンガム・キャニオン銅山(Bingham Canyon Copper Mine)、雨期には空を映す塩湖となるボンネビル・ソルト・フラッツ(Bonneville Salt Flats)など、見どころは多数ある。また、ソルトレイクシティからは周辺に点在する多種多様な国立公園へもアクセスできる。ユタの大自然と穏やかな都市部を堪能する旅はいかがだろうか。