岩の柱が立ち並ぶブライスキャニオン国立公園の楽しみ方

岩の柱が立ち並ぶブライスキャニオン国立公園の楽しみ方

ユタ州の南に位置するブライスキャニオンは、赤い岩の柱が眼下に広がる絶景が見られる国立公園。日の出から日の入りまでの太陽の動きとともにその様相を刻々と変えていき、私たちに異なる景色を見せ続けてくれる。

ブライスキャニオンで見られる奇岩はピンク・クリフといわれる層からできたもの。この層は、グランド・ステアケース(Grand Staircase)といわれる、グランドキャニオンを含む一連の地層のなかでも新しい部分とされている。

ここの特徴は、「フードゥー(Hoodoo)」と呼ばれる尖塔のような形の岩の群れ。細長い塔がいくつも連なったような造形は、人々に不思議な印象を与える。Hoodooはもともと、フィン(fin)と呼ばれる細い壁のような形状の岩だ。1年のうち200日ほどの間に凍結と雪解けを繰り返すサイクルと酸性雨による影響でこれらの岩が浸食され、このような尖塔群ができあがる。

このブライスキャニオンは、エントランスから続くドライブウェイを1番奥まで行くと約30キロ。10以上のビューポイントがあり、それぞれのビューポイントは車で回れるほか、園内を走る無料のシャトルバスでもめぐることができる。また、ハイキングコースは簡単なレベルから中級レベル、険しいレベルなど15コースほどあり、馬に乗って回れるコースもある。目的や費やせる時間に合わせてめぐるコースを組もう。

ここでは数ある見どころのなかから、ぜひ訪れていただきたいビューポイントやハイキングコースをいくつか紹介する。

 

サンライズ・ポイント、サンセット・ポイント


ひだ状の丘に石柱が立つサンセット・ポイント

ブライスキャニオンに行くなら、日の出の時間か日の入りの時間に合わせて訪れていただきたい。園内にはサンライズ・ポイントとサンセット・ポイントというビュースポットがあり、それぞれのスポットでは朝日または夕日に照らされて真っ赤に染まる峡谷の景色が見られる。日中の景色とは異なり、限られた時間帯にしか見られない光景は格別だ。

なだらかな丘陵が広がるサンライズ・ポイント

 

インスピレーション・ポイント


ここはHoodooがよく見えるポイント。眼前に無数の石柱が広がる様子は圧巻だ。なんとも言えぬ不思議な景色は、ドワーフの世界に入り込んでしまったかのよう。ここにはビューポイントが3つある。それぞれ異なる高さからキャニオンを眺望でき、より高いポイントからは全体を見渡すことができる。すべてのビューポイントから望み、景色の違いを楽しもう。

 

ブライス・ポイント


ここもHoodooがきれいに見えるポイントだ。せり出した断崖からは円形に広がる自然の造形美をよく見渡せる。見下ろすと、ハイキングコースを歩く米粒のような人が見える。ここを拠点とするハイキングコースはピーカブー・ループ(Peekaboo Loop)といわれ、8.8キロ、4〜5時間のコース。岩の造形を下から見上げることができ、違った角度で奇岩群の眺めを楽しむことができる。時間に余裕があれば挑戦してみよう。

 

レインボー・ポイント


ドライブウェイの1番奥にあるビューポイント。ここは標高が約2750メートルもある。公園内でもかなり高い位置となり、峡谷のずっと先まで見渡すことができる。赤い石柱と緑の木々のコントラストがなかなか美しい。

ここから出発する1.6キロ、約1時間のハイキングコースがある。松の木々が林立する森を歩いたり、広大な眺めを見たりしながら初心者でも気軽にハイキングができるコースで、景色の移り変わりを楽しめる。

 

 ナバホ・ループ


中級者向けのハイキングコース。サンライズ・ポイントを拠点に、2.2キロを1〜2時間で歩くコースだ。行程にはトールズ・ハンマー(Thor’s Hammer)という微妙なバランスで積み上がったように見える岩や、浸食によって岩の間にできた2つの橋、トゥー・ブリッジ(Two Bridge)などの見どころがある。

なんといっても、空に向かって高々とそびえる石柱の間を歩けるのがこのコースの魅力だ。狭くて深い谷間に陽光が注いでできた岩間の光と影は、幻想的な雰囲気を醸し出す。谷底から空へ伸びるモミの木も必見。

ブライスキャニオンでは、角の生えたシカのような姿のプロングホーンという動物やマウンテンライオン、プレイリードッグ、リス、ガラガラヘビなど、さまざまな生き物が共存している。よく周囲に目を配っていれば、ハイキングで出会えるかもしれない。

園内ではさまざまな生物や植物が見られる

 

Bryce Canyon National Park
UT-12からUT-63を南へ車で約4マイル。