全米注目のエコロジーな町・コロラド州ボルダー

全米注目のエコロジーな町・コロラド州ボルダー

コロラドの州都・デンバーから北西へ車で30分ほど行ったところにあるボルダーは、人口約10万人の小さな町。ロッキー山脈の麓という土地柄、大自然に囲まれた美しい景色が魅力だ。標高約1650メートルで酸素が薄いため、陸上競技などのスポーツ選手が高地トレーニングに訪れることでも知られている。自然に溢れ、生活レベルも高いとされるボルダーの魅力を紹介していく。

 

環境に配慮したエコで健康な町

山々に囲まれたボルダーは、ありのままの自然環境に配慮したエコロジーな町として、全米から注目を集めている。2016年には、市長が「2030年までに100%再生可能エネルギーを採用する」ことを発表。温室効果ガス排出量の削減に取り組む戦略の一環だそうだ。

また、町の住民は健康意識が高いことでも有名で、その度合いは全米一健康志向な町として名を轟かすほど。とあるデータでは、コロラド州の肥満率が全米でもっとも低いという結果も出ているという。彼らが健康でいられるのは、自然を愛し、アウトドアが盛んなことに加え、食生活も一つの要因と言えるだろう。町なかには健康に配慮し、オーガニックフードを取り扱うスーパーが多い。

この町の住みやすさと環境の良さに惹かれ、最近は多くの企業がボルダーに本拠を移転しているという。IBMなどのハイテク企業が研究所を構えているほか、最近はGoogleもオフィスをオープン。住みたい町として、今アメリカ中から人気が高まっているようだ。

 

コロラド州立大学は町の中心

教育レベルが高いことで知られるコロラド州立大学の本部があるのが、ここボルダー。そのため町には全体的に学生が多い。同大学は教育学、建築学、経営学、音楽学、教養学、法律学などありとあらゆる学部・専攻が設けられた総合大学。

ボルダーを訪れたなら、ぜひコロラド大学ボルダー校にも足を運んでみよう。大学全体で一つの町を形成しているかのように敷地が広く、教育には好環境だ。赤い屋根にレンガ造りで統一された建物群は美しい。広々とくつろげる芝生や木々も多く、野生のリスやタヌキ、時にはシカが歩いていることも。

敷地内には各専攻の授業を行う建物のほか、学生が住む寮、朝昼晩のごはんが提供されるカフェテリア、大きな情報図書館、プラネタリウム、ジムやスケートリンクを備えた運動施設などが設置されており、ここの学生は大学の敷地内だけでも十分生活ができるほど。University Memorial Center(UMC)には大学オリジナルグッズを販売するショップがあるので、CUグッズをゲットしよう。

 

自然だけじゃない! ショッピングも楽しめる

自然だけが取り柄の町かと思いきや、そうではない。ボルダーには若者からシニアまで、欲しいものが手に入るショッピングスポットが多数点在している。

パールストリート・モール(Pearl Street Mall)は、コロラド大学からブロードウェイを北に行った所にある、学生や住民に人気のショッピング・ストリート。東西に伸びるストリート沿いには、アウトドア用品やみやげ物店、今時のファッションアイテムが手に入るショップが所狭しと軒を連ねている。健康志向の町ならではの、オーガニックなレストランも多い。

コロラドにはモダンアート作家が多く活動しており、ここパールストリートにも個性的なギャラリーがあちこちに点在している。一点ものも多いので、いろいろな店に入って掘り出し物を探そう。道端では路上パフォーマンスが常に行われており、昼間は特に賑やかだ。歩き疲れたらおしゃれなカフェやレストランで休憩を取りながら、散策を楽しもう。

大学の北東に位置する29thストリート・モール(29th Street Mall)は、2006年にオープンしたショッピングモール。高級ブティックやレストラン、カフェなどがずらりと並んでおり、パールストリート・モールよりも年齢層は高めだ。

大学から車で20分ほど離れた所には、フラットアイロン・クロッシング(Flatiron Crossing)という大きなショッピングモールも。ここはいわゆる日本人が想像する大型ショピングモール。アメリカ定番のファッションブランドや若者に人気のプチプラブランドまで、あらゆるショップが揃っている。

目的に合わせて、ボルダーでのショッピングも楽しもう。

 

大自然を感じたいなら、フラットアイロンへ

ボルダーに来たなら絶対に外せないのが、フラットアイロン(Flatirons)でのアウトドアアクティビティ。町の背後にそびえる岩山は、そのむき出しになった平らな岩肌からこの名がついたという、ボルダーのランドマーク的存在だ。ここにはレベル別に複数のハイキングコースが設けられている。山頂まで登れるルートもあるので、体力が許すなら挑戦してみよう。頂上まで行くのが難しくても、山の中腹から見下ろす町の景色も絶景。

山の中ではシカやリスなどの野生動物に出くわすことも多く、これぞアメリカと思える大自然を満喫できるだろう。車で登れるルートもあるので、時間があればハイキングとドライブ両方楽しむことも可能だ。ここは標高が高く乾燥しているので、十分な水分補給に気をつけよう。

観光客が少ないので、気兼ねなくゆったりと自然の中での生活を堪能できるボルダー。一度訪れたら、その魅力の虜になること間違いなしだ。

旅行雑誌、情報誌の編集者兼ライター。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。