アメリカ大統領選が確定!がんばれバイデン
- 2020.11.07
- Life -アメリカ生活 日々のぼやき-
2020年11月7日朝、民主党のジョー・バイデン氏が第46代アメリカ大統領当選確実との知らせがアメリカ中を駆けめぐった。ジョー・バイデン vs ドナルド・トランプが繰り広げた僅差の戦いに今、ついに決着がついたのだ。
テレビでは、アメリカ各地の現在の様子が映し出されている。バイデンの支持者が町なかに大勢繰り出し、拍手を贈る人、アメリカ国旗を掲げる人、雄叫びを上げる人など、それぞれによる歓喜の声が響きわたっている。人々は大通りを埋め尽くし、まるでスポーツチームの世界一が決まったかような大盛り上がりっぷりだ。
バイデンの当選確定により、副大統領はカマラ・ハリスさんに確定となる。カラマ・ハリスはインド人とジャマイカ人の両親を持つ女性であり、今回をもってアメリカ史上初のアフリカ系・アジア系アメリカ人副大統領が誕生したことになる。
11月3日に実施となった大統領選は追いつけ追い越せの大接戦となり、結果が出るまで実に5日を要した。今年はコロナウィルスの影響により郵便投票が劇的に増えたので、それも開票作業に遅れを生じさせた一つの要因になっていたようだ。
今回の大統領選は、アメリカの歴史上でも稀に見る、世界中から大注目を集めた選挙といわれている。その理由は複数ある。まずは、今年誰も予想していなかった新型コロナウィルスの大流行。このパンデミックにより世界中の経済が大打撃を受け、まだまだ先が見通せない現状、今後の国としての対策が大きな鍵を握っている。
そして、トランブ大統領が続投か否かというポイントも大きい。強気な政策を次々と打ち出し、良い意味でも悪い意味でもどぎつい行動と発言でこれだけ世間を騒がせた大統領はなかなかいないだろう。トランプが大統領を務めた4年間は、世界中の人々にかなりのインパクトを残したに違いない。
これらの状況が重なったことと、異なる政策を打ち立てて対立する民主党と共和党の姿を見ると、どちらの候補者が大統領になるかによって世間が大きく変わることは想像がつく。大統領選に向けて候補者のキャンペーンが始まった頃から今年の選挙は混迷を極めるだろうと予想され、世間は行く末を固唾を呑んで見守っていた。
そんな世界が注目する今回の大統領選に、もちろん当事者であるアメリカ国民の関心は最高潮に高まった。大統領選当日の各地の投票所には、長蛇の列ができた。今回の投票率は約67%。100年ぶりとなる歴史的な最高記録を打ち出したのだそうだ。
アメリカで大統領に当選するためには、全米に割り当てられた選挙人の過半数を獲得しなければならない。選挙人の総数は538人。過半数は270票となる。
私自身は非移民ビザ(就労ビザ)の持ち主なので、選挙権は持っていない。しかし、少なくともアメリカに住む人間として、大統領選の結果によって今後の私の生活も大きく変わることは間違い。ということで、11月3日からずっとテレビにかじりついて状況を見てきた。
まだまだしばらくは問題が山積みだろうが、次期大統領が決まった今、これからのアメリカに明るい光が差し込むことを心から期待している。
旅行雑誌、情報誌のフリー編集者兼ライター・フォトグラファー。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。世界遺産検定1級所持。
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