美食の国ペルーに行ったら食べたい! 伝統のアンデス料理
- 2019.12.12
- ペルー/Peru
海外旅行に行けば、その土地の名物を食べたいもの。ペルー料理といわれて皆さんは何を思い浮かべるだろうか。日本ではあまりなじみのない料理だが、実は2014年にワールド・トラベル・アワードの「世界でもっとも美食を楽しめる国」部門で最優秀賞を獲得したほど、ベルー料理は世界から絶賛されているのだ。
海に面し、アンデスの山々に囲まれているペルーは、海からも山からも食材が豊富にとれるのが魅力。そんなペルーで食べたい伝統料理を紹介する。
セビーチェ(Cebiche)
ペルーを代表する料理。白身魚や魚介類を紫タマネギなどと和えた、マリネのようなもの。レモンやスパイスが効いており、さっぱりとした味。ただし、生ものなのできちんとしたレストランで食べることをおすすめする。
チョクロと呼ばれるペルーのトウモロコシが添えられていることが多い。チョクロは日本のトウモロコシと比べて粒が大きく、イモのようにサクサクした食感。蒸したもののほか、揚げたものがある。
ロモ・サルタード(Lomo Saltado)
こちらもペルーの国民食。牛肉とタマネギ、ピーマンなどを醤油で炒めたものと、パパ・フリータと呼ばれるフライドポテト、そして白米がセットになっている。日本の味付けと似ているので、日本人にも食べやすい。
ちなみにペルーのお米はインディカ米で、長粒米。日本のお米と比べると粘りが少なく、パラパラとしているのが特徴。
アヒ・デ・ガジーナ(Aji de Gallina)
「アヒ」はトウガラシ、「ガジーナ」は雌鶏のこと。鶏肉とポテト、タマネギなどをイエロートウガラシとスパイスで調理したクリーミーなソースで、白米と一緒に食べる。カレーのような味。ペルーの名産物であるオリーブが乗っていることが多い。
パパ・ア・ラ・ワンカイナ(Papa a la Huancaina)
茹でたジャガイモの上にイエロートウガラシ、チーズなどで作ったソースをたっぷりかけた料理。前菜として食べることが多い。ジャガイモにクリーミーなソースが絡まってとてもおいしい。
アルパカ肉料理
クスコ周辺や山岳部では、アルパカ肉のステーキなどの料理が食べられる。薄く切った肉はクセがなく、豚肉のような味と食感で食べやすい。
クイ料理
クイは、アンデス地方で昔から食用とされてきたテンジクネズミ。お腹にハーブを詰めて窯で丸焼きにして食べる(クイ・アル・オルノ)のが一般的。地域によっては油で揚げたもの(クイ・フリート)や開いて焼いたもの(クイ・チャクタード)がある。
カルド・デ・ガジーナ
鶏肉をベースとしたスープにジャガイモや野菜、卵、細切れの麺など具材がたっぷり入ったスープ。さっぱりとしていてお腹に優しい味なので、ペルー料理に飽きてきた時や疲れている時におすすめ。ちなみに、牛肉や魚などをベースにしたスープもある。
このほかにも、アロスと呼ばれるチャーハンのような料理やイエロートウガラシを使った煮込み料理カウカウなど、国民食は多数ある。
また、ペルーに行ったらぜひ料理と一緒に堪能してもらいたいのが、ピスコサワー。ピスコはブドウの蒸留酒で、ペルーの名産だ。これに卵の白身とレモン、砂糖を加えてシェイクしたピスコサワーはキリッとして飲みやすい。そのほか、ジュースを注文すると基本的に搾りたてを出してくれるので、新鮮でおいしい。
旅行雑誌、情報誌のフリー編集者兼ライター・フォトグラファー。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。世界遺産検定1級所持。
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