週末に行きたい! 砂漠のオアシス、パーム・スプリングス

週末に行きたい! 砂漠のオアシス、パーム・スプリングス

ロサンゼルスから車で2時間ほど東へ向かったところにある小さな町、パーム・スプリングスは、ロサンゼルス近郊のリゾート地。夏はもちろん、年間通して温暖な気候であるため、ハリウッドスターや各界のセレブたちも避寒地として訪れる人気の観光スポットとなっている。

砂漠地帯に囲まれたエリアで紅一点、ショッピングモールやレストラン、リゾートホテルなどが軒を連ね、朝から晩まで賑わいを見せるパーム・スプリングスで訪れたいスポットを紹介する。

 


 

パームキャニオン・ドライブでショッピング

パーム・スプリングスのダウンタウン、パームキャニオン・ドライブ沿いには、左右に人気ブランドやレストランなど、おしゃれなお店が軒を連ねている。パーム・スプリングスをモチーフにしたオリジナルグッズが買えるDestination PSP、カラフルでおしゃれかわいい古着店The Frippery、個性的な雑貨や書籍で溢れているJust Fabulousなど、気になるショップがいっぱい。ウィンドウショッピングだけでも楽しめてしまう。

ちょっと疲れたら、カフェやアイスクリームショップで一休みしよう。

ミュージアムに建築に、アートめぐり

パーム・スプリングスは、アートな町としても人気だ。このエリアには、フランク・ロイド・ライトを初めとする著名な建築家が手がけた建築物が多数点在しており、ドライブしながらの建築アートめぐりは定番の楽しみ方の一つ。

まずは、ビジターセンターへ行って地図と建築物の情報を手に入れよう。フランク・シナトラやエルヴィス・プレスリーといったスターたちの別荘の位置情報まで公開されている。手っ取り早く建築めぐりをするなら、Palm Springs Mod Squad(90分 65ドル)という建築見学ツアーへの参加がおすすめだ。

近代アートを楽しむなら、「Palm Springs Art Museum」へ。彫刻家のヘンリー・ムーア、ガラス彫刻家のデイル・チフーリ、さらには日本の芸術家・奈良美智の「あおもり犬」まで、数々の近現代アートが所蔵されている。このミュージアムの所蔵品は建築物も含まれており、郊外の高台に建てられたAlbert Frey House IIも見どころの一つ。

 

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大自然を楽しむ

砂漠に囲まれたパーム・スプリングスでは、その環境だからこそ、リゾート感を味わいつつ大自然も楽しめる。

観光客に大人気なのが、Aerial Tramwayと呼ばれる世界最大規模の回転式ロープウェイ。ロープウェイは町の西側にあるサン・ハシント山のふもとから山頂駅まで、標高約2500メートルの急斜面を上って行く。人々を運ぶトラムはぐるぐると回転するので、360度の景色を楽しめるのが魅力。

約15分で山頂へ到着すると、眼下に広がるのは美しいパーム・スプリングスの町。山頂には展望台のほか、レストランやみやげ物店などがあり、さらに周囲ではハイキングなどのアクティビティも楽しめる。町とは30度前後の気温差があるため巨大な樹木が生えており、冬には雪が積もることも。

町の南側に位置するIndian Canyonも、人気のハイキングスポット。名前の通り、かつては先住民の谷として知られていた場所で、ビジターセンターではネイティブ・アメリカンの歴史や文化を学べる展示を見られる。

ここには岩山やヤシの木、さらには豊富な水量の滝まであり、まるで砂漠のオアシスのよう。耳を澄ませば野鳥のさえずりや水の流れる音などが聞こえてきて、パーム・スプリングスとはまったく別の世界のような気さえしてくる。

ちょっと立ち寄り

パーム・スプリングスの周辺には、ほかにも見どころがたくさん。ぜひ立ち寄って欲しいのは、目と鼻の先にある風力発電群。ロサンゼルスからパーム・スプリングスに向かう途中で必ず通るので、通り掛かればすぐに分かるはず。何百もの風力タービンがそびえ立つ様子は迫力満点だ。

パーム・スプリングスよりも東へ1時間20分ほど車で行ったところには、ジョシュア・ツリー国立公園がある。ここには、長年の浸食により形作られた奇岩群や断層、砂丘など、独特な景観が広がっている。ドライブやハイキングはもちろん、キャンプやロッククライミング、乗馬など、さまざまなアウトドアアクティビティを楽しめる。雲のない晴れた夜には満天の星を満喫しよう。

風力発電群の記事はこちら⇨www.tripensemble.com/windpower
ジョシュア・ツリー国立公園の記事はこちら⇨www.tripensemble.com/joshuatreenationalpark