南カリフォルニアの人気観光地 ジョシュア・ツリー国立公園
- 2017.11.19
- カリフォルニア/California
ロサンゼルスから車で東へ2時間ほど行ったところにあるジョシュア・ツリー国立公園。日本人にはあまり知られていないが、大都市からのアクセスが良いため週末に多くの観光客で賑わう人気のスポットだ。ハイキングコースが多数あるほかレンジャーと歩くツアーなども実施されており、何度訪れてもその魅力は耐えない。
ジョシュア・ツリーとは?
この国立公園の名前にもなっているジョシュア・ツリーは、園内の至るところで目にすることができる。枝の先にマツのようなトゲトゲした葉が付いた、少しねじれたようなゴツゴツした木だ。リュウゼツラン科の植物で、昔はネイティブアメリカンがカゴやサンダルといった日用品として利用していたらしい。種は健康食として、焼いたり生のまま食べたりできるそうだ。
大きな岩山や野生動物たち
エントランスを入ってしばらくは左右にジョシュア・ツリーが立ち並ぶ平原が続くが、公園の魅力はそれだけではない。奥へ進むと大きな岩山があちこちに見えてくる。ここはロッククライミングやボルダリングの聖地としても有名だ。園内を散策すると、ハーネスを着けて岩を登るクライマーに出くわすこともしょっちゅう。
昼間はあまり目にする機会がないが、ここには多くの生き物が生息している。ウサギやキツネ、コヨーテ、ホーンシープといった哺乳類をはじめ、昆虫類や爬虫類などがおり、まさに生き物の楽園だ。とくに鳥類は数えきれないほど多くの種類が生息しており、研究家の興味をも引くエリアとなっている。
ジョシュア・ツリーの楽しみ方
東京都がすっぽり収まってしまうほどの広大な敷地を誇るジョシュア・ツリーでは、ワクワクするようなアウトドアアクティビティが体験できる。ハイキングを楽しみたいなら、25以上のコースがあるので体力と時間に合ったものを選ぼう。15〜20分ほどで歩ける初心者向けのコースから、なんと2〜3日かけて歩く挑戦者向けコースまである。空気が乾燥しており陽光も強いため、十分な水や食料を必ず持参すること!
ぜひ参加してもらいたいのが「レンジャー・プログラム」。植物や野生動物のこと、地形の成り立ちなど、ジョシュア・ツリー国立公園のことをもっと知ってもらおうと、パーク・レンジャーと呼ばれるスタッフが一緒に歩きながら解説してくれるプログラムだ。
ツアーは園内の各ビュースポットなどで開催されており、基本的には参加無料。こども向けのプログラムや有料プログラムなどもあり、それぞれ集合時間が決まっているので興味のあるプログラムを事前にチェックしておこう。
このほかにも先ほど話したロッククライミングやバードウォッチング、乗馬など、さまざまなアクティビティが用意されている。また、園内にはキャンプ場も多数設けられているので、大自然の中で夜を明かすのもいいだろう。
夕暮れ時は山と木が美しいシルエットに
昼間のアクティビティが魅力的なこの公園の景色が一変する瞬間がある。それが夕暮れ時だ。地平線に陽が沈むと空が一面朱色に染まり、岩山やジョシュア・ツリーのシルエットが浮かび上がる様子は、この時間にしか見られない貴重な瞬間。
時間に余裕があれば、夜が更けるのを待って夜空も楽しもう。ここは都市からすぐ近くで満天の星を見られるということで、星空観察も人気のアクティビティだ。新月で雲のない夜には無数の星々が頭上に輝き、天の川もくっきりと見える。
キャンプサイトやドライブウェイ沿いからも見られるが、少しでも多く星が見られるスポットを探すなら、チョーヤ・カクタス・ガーデン(Cholla Cactus Garden)とコットンウッド(Cottonwood)の間のドライブウェイがおすすめ。この辺りは車も少なく空がより暗いため、星も見やすいだろう。
朝から夜まで見どころが耐えないジョシュア・ツリー国立公園。効率的にめぐりたいなら、まずはビジターセンターに立ち寄ってスタッフのアドバイスを聞こう。園には南と北と両方からアクセスできる。24時間オープンしているので、目的に合わせてスケジュールを決めよう。
北のエントランスへはI-10から出口117でCA-60Eへ進み、Park Blvdを南へ車で約5マイル。南のエントランスへはI-10から出口168でCottonwood Springs Roadへ入ってすぐ。
旅行雑誌、情報誌のフリー編集者兼ライター・フォトグラファー。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。世界遺産検定1級所持。
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