カリフォルニア州にある次世代建築のフードコートが話題に

2019.12.26
カリフォルニア／California

ここ数年、「コンテナ建築」の人気が高まっているのをご存知だろうか。コンテナ建築とは貨物輸送用のコンテナを再利用した建築物のことで、店舗やオフィス、公共施設のほか住宅建築としても使われている。ローコストでありながら頑丈で耐久性に優れており、複数のコンテナを組み合わせることで広さや階層なども自在に調整が可能だ。移設、増設、再利用が簡単という柔軟性に優れた特性から、次世代建築として世界的に注目を集めている。

今、南アフリカの貧困地区でコンテナ建築を利用した学校やアパートが建てられたり、ドバイで広大なコンテナモールがオープンしたり、世界各国でコンテナ建築を利用したおしゃれなホテルがオープンしたりと、コンテナハウスは世界のトレンドになりつつある。

南カリフォルニアで広がりつつある「SteelCraft」とは？

そんな世界中で注目を浴びているコンテナ建築を利用して地域活性化に取り組んでいるのが、南カリフォルニアで広がりつつあるフードコート「SteelCraft」。2017年のロングビーチ店オープンを皮切りに、続々と拠点を増やしている注目の施設だ。

SteelCraft に出店できるのは、選び抜かれたローカルフードやドリンクのベンダーのみ。地域の魅力を再発見し、コミュニティをより盛り上げていくことを目的にこのプロジェクトが開始されたのだそうだ。施設は早朝から夜までオープンしており、ライブミュージックやコミュニティイベントなども開催することで地域住民の憩いの場になることを目指している。

2019年9月にGarden Grove店がオープン

2019年9月26日には、同プロジェクトの3拠点目としてGarden Groveに施設がオープンした。今回は、このSteelCraft Garden Groveの見どころを紹介したい。ちなみに2つ目の拠点は、6月14日にオープンしたBellflower。

SteelCraft Garden Groveは、LAダウンタウンから車で１時間ほど南東に行った所に位置する。赤、黄、グレーなどカラフルなボックス型の建物が重なった外観なので、見つけるのはわりと簡単だ。

中央に広いテーブルスペースがあり、それを囲むように周囲にはフードやスイーツ、ビールなどのお店が立ち並ぶ。開放的な空間はウェルカムな雰囲気で、芝生スペースやハンギングチェアなどもあり、のんびりと過ごすことができる。また、中央のテーブルスペースは屋根で覆われており、ファンやヒーターが設置されているので夏でも冬でも快適。

敷地内には現在9つのお店がある（もう1店舗が近々オープン予定）。どのお店もGarden Groveや周辺地域に端を発するローカルなベンダーばかりで、それぞれがこだわりのサービスを提供している。行くたびに違うお店を試して、お気に入りを見つけてみよう！

Renegade Taco
こだわりの素材で一から作るタコスは絶品。ビーフ、ポーク、シュリンプ、フィッシュなどさまざまなフレーバーがあり、どれを頼もうか迷ってしまいそう。オーダーは単品で一つ4.00〜4.50ドルなので、何種類か頼んでいろんな味を試してみよう。

Dark Horse Coffee Roasters
馬のイラストが目印のコーヒーショップ。毎日、新鮮な豆を挽いて淹れてくれるコーヒーは、クセがなく深みのある味わい。朝6時半からオープンしているので、出勤前に立ち寄って目覚めの1杯にいかが？

Cauldron Ice Cream
パッフルコーンという大きなコーンとバラ型に盛り付けられたアイスクリームが、SNS映えすると話題のアイスクリーム専門店。パッフルコーンはベビーカステラのような味で、かなりボリューミー。アイスクリームは濃厚クリーミーだが、甘すぎないのでペロリといけてしまう。人気メニューは、烏龍茶、ジャスミン茶、緑茶をブレンドしたきれいな薄紅色のSun Moon & Star。