海が美しい南紀白浜を周遊

海が美しい南紀白浜を周遊

和歌山県の中西部、太平洋に面した西牟婁郡白浜町は、その名の通り白い浜と碧い海が美しい町。この辺り一帯は景勝地が多く、朝から夕方まで美しい景色が海岸沿いに広がる。温泉地でもあり、日がな1日ゆっくりと過ごすことのできる白浜の見どころを紹介。

真っ白に輝くビーチ、白良浜(しららはま)


町名も示す通り、この町は太平洋に面して緩やかに弧を描いた海岸線が有名だ。全長約640メートルの浜辺は真っ白な砂で覆われ、天気のいい日は陽光に照らされてキラキラと輝く。遠浅の海岸は透明度が抜群で、エメラルド色の海はまるで南国にでも来たかのように錯覚するほど。

その美しさは高い評価を受け、大日本水産会などが選定する「日本の渚百選」や、環境省が選定する「快水浴場百選」にも選ばれている。白砂の上を裸足で歩くと、驚くほどサラサラ。夏には多くの観光客が訪れ、海岸線はパラソルでカラフルに彩られる。のんびりと海岸を独り占めしたいなら、夏を避けて訪れることをおすすめする。

 

日の入り時には見逃せない円月島(えんげつとう)


島の中央が満月のようにぽっかりと丸く穴が空いていることからその名が付いた円月島。ここは夕方になると息を呑むような光景が広がることから、白浜の一大景勝地となっている。

晴れた日の日の入り時に訪れると、真っ赤に染まった空と海に島のシルエットが浮かび上がり、神秘的な景色が見られる。特に春と秋に訪れる彼岸の時期には太陽が円月島の穴の部分に沈み、ぴったりとはまって見えるタイミングの光景は格別だ。「日本の夕日百選」にも選ばれた円月島を見るなら、事前に日の入りの時間を調べて訪れよう。

 

動物に癒される「アドベンチャーワールド」


動物好きはもちろん、大人から子どもまで楽しめると評判のアドベンチャーワールドは、動物園と水族館、さらに遊園地も兼ね備えたテーマパーク。パンダの飼育に力を入れていることでも有名で、2016年には結浜が誕生して話題にもなったばかりだ。パンダラブではのんびりと過ごすパンダたちのありのままの姿が見られる。

園内にはサファリワールドやマリンワールド、ふれあい広場などがあり、ジープで肉食獣を間近に見たりイルカやアシカのショーを楽しんだり、動物との記念撮影ができたりと、魅力的なアトラクションが多数ある。

レストランでの昼ごはんも実は、お楽しみポイントのひとつ。パンダやキリン、ライオン、ゾウなどさまざまな動物をモチーフにしたメニューが多数用意されており、インスタ映えもバッチリだ。その愛らしさは食べるのをためらってしまうほど。和歌山の食材を使ったメニューなどもあるので、いろいろなものを頼んでシェアするのがおすすめ。

 

歴史ある古湯めぐりで体をいたわって


白浜町は温泉地としても有名だ。飛鳥、奈良時代から多くの天皇や宮人を魅了し、1000年以上の歴史ある温泉地は兵庫県の有馬、愛媛県の道後と並び「日本三古湯」に数えられるほど。

町内には20以上の外湯や足湯施設があるので、湯めぐりを楽しもう。万葉の時代から唯一現在も残っている「崎の湯」はまさに海岸の目と鼻の先に位置する外湯。高さの異なる3つの湯船が海に向かって並び、波の荒い日には一番海寄りの湯船に海水が流れ込んでしまう。目の前に太平洋が広がる開放感たっぷりの外湯は、思わず仁王立ちしたくなるほどだ。

 

ここで紹介した以外にも、瀬戸崎から太平洋に向かって広がる岩畳のような千畳敷や、そのすぐそばにそびえる高さ50メートルほどの断崖、三段壁など、見どころが多数点在する。グラスボートといった海のアクティビティもあり、楽しみは尽きない。クエ料理をはじめ、四季折々に味わえる海鮮もぜひ味わっていただきたい。

旅行雑誌、情報誌の編集者兼ライター。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。