カラフルな世界遺産の町・グアナファトとは

カラフルな世界遺産の町・グアナファトとは

メキシコシティから北西へ350キロほど離れた所にあるグアナファトは、カラフルな家が建ち並ぶ美しい景観が魅力。かつてスペインの植民地だった頃の面影を色濃く残しており、コロニアル様式の建築物がかわいらしい町だ。その歴史的景観が評価され、世界遺産にも登録されているグアナファトの見どころを紹介しよう。

 

ラパス広場付近で町歩き

グアナファトの旧市街の中心となるのが、ラパス広場。広場の中心には銅像が立ち、それを囲むように面した通りには、テラスのあるカフェやみやげ物店、銀行、ブティックなどが立ち並んでいる。

広場でひときわ目立っているのが、山吹色のバシリカ教会。旧市街のランドマークにもなっており、運が良ければ鐘を鳴らす瞬間に立ち会うこともできるかも。神聖な内部に入れば、身も心も浄化されるよう。スペインの植民地だった名残から、この町には教会が多数点在している。建てられた時代ごとに特徴の異なる教会建築をめぐるのも楽しみの一つ。

バシリカ教会の裏には、建築や音楽など芸術の学科で有名なグアナファト大学がある。一見すると大学とは思えないような美しく豪華な建物で、まるでお城のよう。大きな階段に腰掛けて一休みすれば、大学生の一員になったかのような気分になれるかも。

 

見晴らしがきれいなピピラの丘

グアナファトの町並みを一望できるのが、ピピラの丘と呼ばれる小高い丘の上。ここからは、目の前に色とりどりのかわいらしい町並みが180度見渡せる。時間に余裕があるなら、昼間と夕方と2度訪れていただきたい。

昼間にはメキシコらしいカラフルな町並みが、暗くなると家々に明かりが点り、宝石が散りばめられたかのような景色が見られる。おすすめの時間は、夕方から日没にかけて。刻々と移り変わる景色には、目が離せなくなること間違いなしだ。

ピピラの丘の上には、松明を持った男性の像が立っている。この人物こそがピピラ。メキシコの独立戦争時、敵であるスペイン軍に対してピピラが先陣を切って立ち向かったということで、メキシコ市民からは英雄として讃えられている。

ピピラの丘へはケーブルカーで上ることができるほか、歩いても上ることが可能だ。ケーブルカーは、フアレス劇場という豪華な劇場の裏から発着している。もし時間があるのであれば、歩いて上るのがおすすめ。かわいい家が立ち並ぶカラフルな細道を歩いていると、まるでメルヘンの世界に迷い込んだみたい。のんびり散策しながら町並みを楽しんでみてはいかが。

 

イダルゴ市場でショッピング

みやげ物や地元の特産品を買うなら、イダルゴ市場に立ち寄ってみよう。町のメイン通り、フアレス通り沿いに位置するこの市場は、100年以上前に建設された駅舎を利用した屋内のマーケットだ。

豪華な装飾が施された大きなエントランスから中へ入ると、2階建ての広い建物内には生鮮食品やスパイス、お肉、日用品、屋台、工芸品などのお店が所狭しと並んでいる。ここではすべてお手頃価格で商品が手に入るとあって、地元の人々にとっても重宝される市場となっているそうだ。メキシコらしい食材やおみやげを買うなら、ここで購入するといいだろう。

 

ロマンチックな口づけの小道

細い道が多いグアナファトの町なかでも、特に道が狭い坂道となった通りがある。小道の幅は、人一人通るのがやっとなほど。ここでは昔、敵対していた向かい合う家同士の娘と息子が恋に落ちて、バルコニーから毎晩キスを交わしていたという伝説があり、このように名づけられたという。

その伝説はまるでロミオとジュリエット。現在、この小道に沿った家の一つがみやげ物店になっており、バルコニーにも行くことがことができる。ぜひバルコニーに上がって、ロマンチックな恋の物語のヒロイン気分に浸ってみて。

 

メキシコの山あいに突如現れるカラフルなかわいい町・グアナファト。長く滞在すればするほど、その魅力的な町に惹かれていくこと間違いなし。

旅行雑誌、情報誌の編集者兼ライター。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。